犬の眼球がぐるぐると回る病気は
知っていますか?

眼振と呼ばれるこの症状の原因と
治療法について
まとめてみました。

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眼振の原因とは?治療法は?


よく見てみると犬の眼球がぐるぐる
と回っていることがあります。


この症状を眼振と言います。いったい
なぜこんな症状が出るのでしょう。


犬の眼振の原因はいくつかあります。
多くは神経の異常が見られます。


検査方法は色々とあり、すべて行って
初めて原因が分かります。


1.末梢性前庭異常


耳の部分で前庭というところがあり
ます。この前庭迷路と呼ばれる箇所
と前庭神経に異常
が起こっていると
眼振の症状が出ます。


診断方法は眼球を触ります。触った時
に眼球が引っ込んで瞬膜が飛び出れば、
前庭に異常があります。


末梢性前庭の異常の原因は


・内リンパ液が漏れ出る
8歳異常の老犬に多いです。急に症状
が出るもので、内リンパ液の浸潤と
言われていますが、原因不明な部分も
多いです。


・中耳炎、内耳炎
垂れ耳の犬に多い中耳炎が内耳炎に
まで進行することで前庭に炎症を波及
させてしまうことが原因です。


耳ダニ、カビ、細菌が原因となることも
多い。


・甲状腺機能低下症
甲状腺機能の低下によって神経的に
異常が見られることがあります。


・薬の中毒(アミノグリコシド系)
アミノグリコシドは抗生物質の種類で
使いすぎによって耳の異常を引き
起こす副作用があります。


これを長く使いすぎている場合には
前庭に異常を起こしてしまいます。


耳の中に異常が起こっているかCTや
レントゲンを撮って確認します。
また、甲状腺ホルモンの濃度も測定
します。


一つずつ原因を消していく必要がある
からです。


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治療法は中耳炎、内耳炎であればコレの
治療です。洗浄や抗生剤、手術が必要な
場合もあります。


甲状腺機能低下症であれば、ホルモン剤
の投与が治療法となります。


老犬に多い、特発性の場合は特別な
治療法はありません。


吐き気があれば吐き気を抑える薬、脱水
や栄養失調があれば点滴をします。


そして回復を待つしかないのです。ただ、
3日くらいで症状は改善してきます。


2週間くらいで治癒することもあり
ますが、耳が聞こえなくなったり、
首の傾きが残ることもあります。


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2.中枢性前庭異常


延髄や小脳に異常がある場合に前庭が
うまく働かずに眼振が見られます。


診断方法はナックリングの低下、消失
を確認したり、足の麻痺があるときに
疑われます。


もちろんその他の病気を否定した上で
診断します。


(ナックリングとは足の上側・人間で
いうと手の甲を床につけます。正常な
場合ではすぐに戻して足の裏をパッと
つきますが、異常があればそのまま
足の上側をつけたままにします。)


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中枢性前庭の異常の原因は


・脳腫瘍
・脳出血
・髄膜炎
・脳炎


などが考えられます。パグ特有のパグ
脳炎もひとつの原因となります。


これにより、延髄、小脳がうまく機能
することができなくなり、前庭が影響を
受けてしまうのです。


確定するためにはMRIもしくはCTを
使わなければダメです。中枢性の場合
はなかなか治りにくく、予後が悪い
ことが多いです。


治療法は脳炎や髄膜炎を起こして
いれば、消炎剤や抗生剤を使います。


出血や腫瘍があれば手術以外治療法は
ないでしょう。