犬の椎間板ヘルニアの治療法には内科
療法と外科療法の2種類があります。

外科療法では手術によって問題のある
椎間板を取り除き、内科療法では主に
安静と薬の投与による治療が行われ
ます。

今回はヘルニアの内科療法で使われる
薬の種類と、その効果と副作用について
まとめてみました。

スポンサードリンク


■内科療法で用いられる薬の種類は?


犬の椎間板ヘルニアの内科療法では、
主にステロイド薬による炎症の抑止
と痛みの緩和を行います。


椎間板ヘルニアの初期症状である
レード1~2のうちは、メチル
プレゾニゾロンという最も一般的
なステロイド
の一種が用いられます。


これにより突き出た椎間板物質に
よる脊髄や神経根の炎症などを抑え、
痛みを緩和する効果があります。


WS000057


椎間板ヘルニアがグレード3以上に
なると、炎症した細胞が放出する
活性酸素によって神経細胞が壊死
してしまいます。


通常のステロイド薬には抗炎症作用
と鎮痛作用しかないため、神経細胞
の壊死を防ぐ必要があります。


活性酸素から神経細胞を保護する
効果のあるコハク酸メチルプレ
ドニゾロンというステロイド薬

が用いられます。


コハク酸メチルプレドニゾロン
以上の神経細胞保護効果を持つ
のがポリエチレングリコール製剤
です。


これは初期の脊髄軟化症や脊髄
損傷の症状に対して用いられます。


人間の急性肺障害の治療に用い
られているエラスポール100が、
犬の椎間板ヘルニアの治療にも
効果があるとして近年注目されて
います。


エラスポール100には神経細胞の
壊死を引き起こす活性酸素を抑制
し、神経細胞を保護する効果があり
ます。


このほか、何らかの事情があって薬を
長期に渡り投与しなければならない
場合には、効果は半減しますが副作用
のない非ステロイド系の種類の薬が
使用されることもあります。


スポンサードリンク


■犬のヘルニアの治療薬の副作用は?


初期の椎間板ヘルニアに対しては症状
緩和の面で大きな効果のあるステロイド
ですが、反面副作用があるという
デメリットもあります。


ステロイドには免疫力をを低下させる
といった作用もあるため、長期間使用
すると逆に症状の改善を遅らせる場合
があります。


また、1日の服用量が増えたり長期間
服用すると、免疫力が低下したり多飲
多食を引き起こし肝機能への負担が
増大するという副作用
もあります。


(ステロイドには血糖値を上昇させる
効果があるので、糖尿病と同じ症状が
出ることがあります。)


WS001204
コハク酸メチルプレドニゾロンには
嘔吐・下痢・血便など消化器官への
副作用
が現れることもあります。


このような多くの副作用から、ステ
ロイドを使用する場合には専門的な知識
と豊富な経験が必要になります。


ステロイドを使用した治療は、信頼
できる獣医師に十分相談して決める
のがいいでしょう。