犬の血液検査でALPの数値が高い
ことがありますよね。このときには
いったいどんなことが考えられる
のかまとめてみました。

スポンサードリンク


ALPって何?


ALPとはアルカリホスファターゼと
言います。これは酵素でリン酸
化合物を分解する働きを持って
います。


犬の身体の中では肝臓、骨、小腸、
胎盤に多く含まれています。


こういった臓器にダメージが起こると
ALPの数値が増加してしまいます。


正常値は20~150U/l。これ
よりも低い数値であっても異常と
考えることはありません。


逆にこれに増加がみられた場合には
どんなことが考えられるのでしょう。


スポンサードリンク


犬の血液検査でALP数値が高いとき


ALPが多く含まれている臓器は肝臓
骨、小腸、胎盤などですが、この中
でも肝臓と骨に異常があるときに
ALPが高くなることが多いです。


1.肝臓系の病気


肝臓が作っている胆汁という消化酵素
があり、それにALPは多く含まれて
います。


作られ胆汁は胆のうへと移動して
胆管という通り道から小腸へと流れて
いき、食べたものを消化しています。


胆のうからうまく胆汁が出ていけなく
なってしまうと血液中へ流れ込むため
ALPが高く
なってしまうのです。


WS000700


それではなぜ胆汁が排出されなくなって
しまうのでしょうか?排出されなく
なってしまう理由はいくつかあります。


まずは通り道である胆管が塞がって
しまう
ことがあります。


・胆のうに石ができてしまう胆石症
という病気があり、その石が胆管に
詰まる


・胆管にできる癌により胆管が塞がる


・胆汁性肝硬変と呼ばれる胆管が
自己免疫により壊れていく病気


・胆管などの周囲にできた癌により
圧迫されて胆汁が流れない


・レプトスピラ症、トキソプラズマ症
によるダメージ


・胆のう粘液嚢腫という胆汁がどろ
どろになる病気で、胆汁が排出され
にくくなる


WS000569


2.骨の異常


骨芽細胞という骨を作る元となる細胞
にALPは多く含まれている
ため、異常が
起こるとALP数値が高い状態になること
があります。


・骨腫瘍により、骨芽細胞が異常
増殖する


・副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能
亢進症、上皮小体機能亢進症などの
内分泌疾患の骨に影響を与える病気
ではALPが増える


・甲状腺機能亢進症という病気でも
骨に異常が起こります


・くる病という骨の形成不全の病気
があります。骨芽細胞は頑張って
増えますが、最終的には骨を作るため
の成分が足りないため、骨芽細胞だけ
が増えるのでALPが高くなります


・成長期では骨細胞が活発に分裂増殖
しているため、ALPの増加が起こり
ます。これは異常ではありません。


WS000570


犬の血液検査でALPが高いときには
こんな病気が考えられます。もし
成長期ではなくALP数値が高いので
あれば、しっかり検査をする必要が
あります。