犬の椎間板ヘルニアは、その症状の
進行具合で5つのグレードに分類され
ます。

グレードによって治療法や治療後の
改善率が大きく異なるため、グレード
毎の症状の違いを把握しておくこと
はとても大切です。

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犬の椎間板ヘルニアの初期症状から進行すると


初期症状であるグレード1から、
いきなりグレード5に進行すること
もあるため、治療期間中にグレード
が進行していないか注意することも
必要です。


犬のヘルニアは
「痛みだけ」
→「痛みと軽度の麻痺」
→「運動機能の障害」
→「痛みはあるが完全に動かなくなる」
→「痛みも感じなくなる」


といったように症状が進行していき
ます。各グレードでの症状を説明します。


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■グレード1 脊椎(背骨)痛


犬の椎間板ヘルニアの初期症状です。


麻痺はないものの背骨に痛みを感じ、
運動を嫌がったり、いつもは移動
できる段差を越えることができなく
なったり、抱きかかえたときに痛み
のために鳴くことがあります。


初期症状のうちはトイレ以外は
ケージの中で安静にさせ、必要に
応じてステロイドや薬の内服を行う
内科療法での治療が一般的です。


場合によっては手術による外科療法
を行う場合もあります。


内科療法・外科療法のどちらもこの
時点での改善率は90%前後となって
います。


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■グレード2 麻痺・運動失調


歩くことはできるものの、後ろ脚の力
が弱くなるためにふらふらしたり、
足先を擦りながら歩くなど歩き方に
変調がみられるようになります。


この時点でも内科療法を用いるのが
一般的です。内科療法の改善率は
85%、外科療法では95%ほどとなって
います。


■グレード3 麻痺


後ろ脚を自分で動かすことができなく
なるため、前足だけで歩いて後ろ脚
を引きるようになります。


このグレードから徐々に外科療法が
用いられるようになります。


内科療法での改善率は85%、外科療法
では90%程度となっています。


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■グレード4 排尿麻痺


自分の意志、タイミングで排尿をする
ということができなくなります。


膀胱には常に尿がたまっている状態
になるため、ぽたぽたと垂れ流す
ようになります。


グレード4と次のグレード5では治療
後の改善率が大きく異なるため、
このグレードのうちに治療をする
ことが重要になります。


グレード4では外科療法が用いられる
のが一般的です。


内科療法での改善率は40%程度にしか
なりません。外科療法では90%程度の
改善率が見込めます。


■グレード5 痛覚の消失


ヘルニアが進行すると徐々に痛覚を
失っていき、深部痛覚までなくなった
状態がこのグレード5です。


後ろ脚を鉗子などで強く挟んでも、
まったく痛みを感じることはあり
ません。


ここまで行くと内科療法ではほとんど
改善を見込めません。外科療法でも
改善率は60%程度となります。


犬の椎間板ヘルニアでは初期症状の
うちに早期発見すればするほど治癒の
確立が高くなります。


いつもと違う犬の行動に気づくように、
観察しておきましょう。